技能実習日誌の書き方記載例【とび作業】

「とび作業の技能実習日誌ってどうやって書けば良いの?」

実習実施予定表に記載されている内容の中から該当する項目を選んで、外国人技能実習機構でダウンロードできる技能実習日誌の参考様式に記入してください。
記載例は次の画像の通りです。

実習実施予定表が手元になくても記入できるように、今から詳しく解説していきます。

技能実習生に従事させた業務に記入する内容

とび作業をした日は、とび作業の業務の中から最も適切な業務を選択して記入します。
とび作業の業務として厚生労働省が定めている「必須業務」「関連業務」「周辺業務」は以下の通りです。

とび作業の必須業務
  • とび作業の段取り作業
  • 仮設建設物の組立て作業
  • 建設工事に使用する材料の運搬作業
とび作業の関連業務
  • 杭打ち作業
  • 仮設物の撤去・荷降ろし作業
  • クレーン組立(指定機関の場合)・解体等作業
  • 各種揚重運搬装置による移動作業
とび作業の周辺業務
  • 工事現場の仮囲いの設置作業
  • 壁、床等設備・建築資材の荷揚げ作業
  • 電気、水道、ガス、空調等の設備機械の荷揚げ作業
  • 仮囲いの撤去作業

とび作業をしていない休みの日や技能講習などを受けさせた場合は、そのまま休みや技能講習と記入するようにしましょう。

技能実習生に従事させた業務の隣に記入する番号

技能実習生に従事させた業務を必須業務の中から選択した場合は「1,2」、関連業務の中から選択した場合は「3,4」、周辺業務の中から選択した場合は「5,6」を記入してください。
業務以外のことをさせた場合は何も記入しないでください。

補足説明として、番号の意味は以下の通りです。

番号 意味
1 必須業務
2 必須業務の安全衛生作業
3 関連業務
4 関連業務の安全衛生作業
5 周辺業務
6 周辺業務の安全衛生作業

技能実習生に対する指導の内容に記入する内容

とび作業をした日は、とび作業の安全衛生作業の中から最も適切な指導内容を選択して記入します。
厚生労働省が定めているとび作業の「安全衛生作業」は以下の通りです。

とび作業の安全衛生作業
  • 雇入れ時等の安全衛生教育
  • 危険予知活動の教育
  • 作業開始前の安全装置等の点検作業
  • とび職種に必要な整理整頓作業
  • とび職種の作業用機械及び周囲の安全確認作業
  • 保護具の着用と服装の安全点検作業
  • 安全装置の使用等による安全作業
  • 労働衛生上の有害性を防止するための作業
  • 異常時の応急措置を修得するための作業

とび作業をしていない休みの日や技能講習などを受けさせた場合は、何も記入しないでください。

指導者氏名に記入する内容

技能実習指導者講習を受講した人の名前を記入しましょう。
もし、技能実習指導者講習を受講した人がいない場合は、技能実習責任者の名前を記入しておきましょう。

技能実習生全員分をまとめて書いてはいけないの?

まとめて書いても問題ありません。
ただし条件があります。
それは技能実習生全員が同じ職場で同じ業務をしている場合です。

とび作業のような建設工事の場合は技能実習生全員がまとまって同じ工事現場に入っていることは少ないでしょうから、一人ずつの技能実習日誌を作っておいたほうが間違いありません。

もっと簡単に書ける方法はないの?

あります。
私が作ったAMSTIという技能実習生のための勤怠管理システムです。
ただし、AMSTIは毎月定額の有償サービスです。

無料が良い方は私が作った「とび作業用技能実習日誌作成エクセルブック」をご利用ください。
このエクセルブックでも多少は技能実習日誌作成効率が上がるはずです。


はい、ということで、とび作業の技能実習日誌の書き方は下記画像の通りです。

実習実施予定表に記載されている内容の中から該当する項目を選んで、技能実習日誌の参考様式に記入してください。

以上「技能実習日誌の書き方記載例【とび作業】」でした。