タイル張り技能士2級実技のタイル墨付けを時短!!タイル切台作成方法

「タイル張り技能士2級実技試験のタイル墨付け時間を短縮できる方法はないの?」

あります。
特定の寸法通りに切れるようなタイル切り台を作れば良いだけです。

私が勤務している会社の特定技能1号外国人2名にそのタイル切り台を渡して練習に使用させたところ、作業時間を10分以上短縮できていました。
2名とも2023年度のタイル張り技能士2級の実技試験に合格しました。

ここで解説しているタイル切り台は扇の部分のタイルカットのみに使用する目的で作成しています。
工夫すれば他の墨付けが面倒な部分のタイルカットにも使えるかもしれません。

それでは、タイル張り技能士2級の実技試験に活用できるタイル切り台の作成方法について解説していきます。

切り台作成のために必要なもの

切り台を1セット作成するために必要なものは下記の通りです。
全部合わせても3000円くらいでした。

名称 サイズ 厚さ 数量
発泡PPシート 80mmくらい×200mm(まだカットしてはダメ) 2mm 1枚
発泡PPシート 8mmくらい×200mm(まだカットしてはダメ) 2mm 1枚
発泡PPシート 20mmくらい×200mm(まだカットしてはダメ) 2mm 1枚
2.3mmベニヤ板 250mm×100mm 2.3mm 1枚
5.5mmベニヤ板 300mm×300mm 5.5mm 1枚
工作材 20mm×300mm 2mm 1枚
自由スコヤ 250mm 2mm+1.5mm+2mm 1個
両面テープ 15mm 0.09mm 1個

材料を両面テープで接着する

250mm×100mmの2.3mmベニヤ板と20mm×300mmの工作材と250mmの自由スコヤに両面テープを張り付けて、台座となる300mm×300mmの5.5mmベニヤに接着します。
この時、差し金などを使用して自由スコヤの最大測定角度が90度になるように調整します。

発泡PPシートで調整定規を作る

自由スコヤの角度をカットの墨付けをした内装100角タイルに合わせて、空間を埋められるように発泡PPシートで調整定規を作ります。

私の場合は左側の墨付けは80mm×200mmと8mm×200mmで丁度良く、右側の墨付けは20mm×200mmで丁度良かったです。
調整定規の長さは自由スコヤを取り付ける位置によって変わるので、墨付けに寸分の狂いもないくらいピッタリになるようにしておきましょう。

タイルカッターで割り筋を入れて割ってみる

墨付けをした内装100角タイルに自由スコヤの角度を合わせて、自由スコヤをガイド代わりにしてタイルカッターで筋切りをします。
その寸法に間違いがないか確認しましょう。
間違いがなければ割って、改めて寸法の確認をしておきましょう。

これってルール違反にならないの?

なりません。
実際に使用して試験に臨みましたが、指摘を受けるようなことはありませんでした。

そもそも、切り台について細かく指定されているわけではないので、ガイドが付いていようが問題になるはずもありません。
安心してご活用ください。

タイル張り技能士2級実技試験問題の施工図と墨出し図ってどこにあるの?

ここにあります。
下記からダウンロードしてご自由にお使いください。

墨出し図については私が最低限必要だと思った墨だけを表示しています。
墨出し図の線の色の違いはピンクが目地芯でグリーンが端です。


はい、という事でタイル張り技能士2級実技試験のタイル墨付け時間を短縮するには、特定の寸法通りに切れるようなタイル切り台を作成する方法があります。
かかった費用は3000円ぐらいで作成に要した時間は30分くらいだったので、費用対効果としては十分ではないでしょうか。

以上「タイル張り技能士2級実技のタイル墨付けを時短!!タイル切台作成方法」でした。