高圧ホースが破裂!!分解⇒ピンホールを発見【ピンホールの原因は何】

「高圧ホースがバーストしたけど、何が原因なの?」

使用状況に応じて原因は色々あると思いますが、今回の場合はピンホールが原因でした。
高圧ホースの使用を開始して約1年で破裂しました。

使用時間でいうと800時間くらいです。
常時190~200Mpaの超高圧水を噴射していました。

破裂するのならホースが裂けるか爆発するぐらいことが起こるのではないかと考えていましたが、分解して調べてみたらピンホールが出来ていたことにびっくりしました。
今回、破裂の原因をピンホールと判断するに至った分解工程は次の通りです。

破裂した高圧ホースを分解してみた

今回破裂した高圧ホースJAM05の1.5mと20mのうち、1.5mのほうを分解してみました。

ハサミで保護カバーを切開

マルチツールで高圧ホースを切断

マルチツールで高圧ホースを切断しようとしましたが、補強層が硬くて歯が立ちませんでした。

金属用切断砥石で高圧ホースを切断

鉄筋とかを切断するときに使う砥石で高圧ホースを切断しました。
線状の金属がぐるぐる巻きにされていて、頑丈なつくりになっています。

線状の金属剥ぎ取り

樹脂製の内管にピンホールを発見

破裂した箇所の内管に小さなピンホールを発見しました。

高圧ホースにピンホールが出来る主な原因

高圧ホースの樹脂製の内管のピンホールの主な原因は下記の通りです。

  • 製造工程で内管素材に異物が混入して、高圧水の使用によって異物が取れたり、取れた異物の個所に圧力がかかって穴が空く。
  • 最小曲げ半径を超えて配管した場合に、補強層のワイヤーが切れてピンホールにつながる。

高圧ホースの製造工程で混入する異物については、使用者側で対応することはできません。
ですが、最小曲げ半径を超えないように配管することなら対応できます。

とは言え、JAM05の高圧ホースは元々とても硬いので、最小曲げ半径を超えるような配管をしようと思ったら力尽くで強引に接続する必要があります。
普通に使っていたら、まず最小曲げ半径を超えるようなことにはならないので、使用者側で出来る対策はほとんどないのかもしれません。

結局使用者側はどうすれば良いの?

200Mpaぐらいの超高圧水を使うのであれば800時間で破裂すると思って割り切って使うしかなさそうです。
私が勤める会社でも同時期に3本破裂しましたし、同業他社の高圧ホースも使用して1年ぐらいで何本も破裂しているので、そんなものなのでしょう。

破裂してもすぐに交換できるようにスペアを保管しておく事ぐらいしかできないのではないでしょうか。


はい、という事で高圧ホースがバーストした原因はピンホールでしたが、使用者側にできる対策は無理やり曲げない事ぐらいです。
JAM05の20mの高圧ホースは約20万円もするので長持ちするように使いたかったのですが、これといったピンホール対策を見つけることはできませんでした。

以上「高圧ホースが破裂!!分解⇒ピンホールを発見【ピンホールの原因は何】」でした。