「工事で使う細いウレタンエアーホースを太いエアーホースに繋ぎたいんだけど、ジョイント部品はどこに売ってんの?」
売られていません。
Amazon、楽天、モノタロウ等で調べましたが、1インチから1/4インチに落とせるようなジョイントは売られていませんでした。
色々な日本の設備機器メーカーに問い合わせましたが、過去にそういったものを販売していたことはあったけど、今は製造・販売していないとの回答でした。
ただ単に私が見つけきれなかっただけなのかもしれませんが、2023年7月8日時点で取り扱っているところはなさそうです。
リース品でも問題なければ、アクティオさんにエアーヘッダーで問い合わせればお目当てのものが見つかるかもしれません。
さて、売られていない物は自分で作るしかありません。
という訳で自分でエアーホースの口径落としを作ってみました。
完成品がこちらです。
それでは早速作り方について解説していきます。
エアーホースの口径1インチから1/4インチ3口のジョイント作成に使った部品
使った部品は以下の通りです。
私は管材屋さんとホームセンターで購入しましたが、ネット通販のモノタロウとかでも売られています。
値段はどれも高いものではなく、全部合わせても5,000円程度で購入できました。
品名 | サイズ | 個数 |
---|---|---|
径違いチーズ(白) | 25mm*15mm | 3個 |
ブッシング(白) | 15mm*10mm | 3個 |
プラグ(白) | 25mm | 1個 |
6角ニップル(白) | 25mm | 3個 |
カプラソケット(管用おねじ) | R3/8 | 3個 |
シールテープ | 13mm*15m | 1個 |
(白)と記載があるものは、溶融亜鉛めっきで表面処理されている可鍛鋳鉄製管継手の事です。錆びにくいという特徴があります。 |
使用した工具
使用した工具は下記の通りです。
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- モンキーレンチ・・・2個
- パイプレンチ350mm・・・1個
作業手順
作業手順は下記の通りです。
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- シールテープをネジ山に巻き付ける。
- 工具なしでカプラソケットをブッシングにねじ込む。
- 工具なしでブッシングを径違いチーズにねじ込む。
- 工具を使ってカプラソケットをブッシングにねじ込む。
- 工具を使ってブッシングを径違いチーズにねじ込む。
- 工具なしで6角ニップルを径違いチーズにねじ込む。
- 工具なしでプラグを径違いチーズにねじ込む。
- 工具を使って6角ニップルを径違いチーズにねじ込む。
- 工具を使ってプラグを径違いチーズにねじ込む。
- 完成
画像を使って少し詳しく説明いたします。
シールテープをネジ山に巻き付ける
シールテープを全てのネジ山に巻き付けます。
6角ニップルの1個だけは片側を巻かなくても問題ありません。
工具なしでカプラソケットをブッシングにねじ込む
カプラソケットをブッシングに工具なしでねじ込みます。
抜けなければ良いので、ぎゅうぎゅうにねじ込む必要はありません。
ただし、ねじ山を焼きつかせないようにねじ山に沿って真っすぐにねじ込むことに注意を払ってください。
工具なしでブッシングを径違いチーズにねじ込む
ブッシングを径違いチーズに工具なしでねじ込みます。
こちらも抜けなければ良いので、ぎゅうぎゅうにねじ込む必要はありません。
工具を使ってカプラソケットをブッシングにねじ込む
径違いチーズをパイレンで固定してから、カプラソケットをブッシングに工具を使ってねじ込みます。
この時、ブッシングも一緒に回って径違いチーズに少しねじ込まれます。
ねじ込みの力は、ペットボトルの中身がこぼれないように蓋を締めるぐらいの力加減が丁度良いです。
もし空気が漏れたとしても、後で締め付けられる余地を残しておくのがポイントです。
工具を使ってブッシングを径違いチーズにねじ込む
径違いチーズをパイレンで固定したまま、ブッシングを径違いチーズに工具を使ってねじ込みます。
この時もねじ込みの力加減に注意しましょう。
工具なしで6角ニップルを径違いチーズにねじ込む
6角ニップルを径違いチーズに工具なしでねじ込みます。
抜けない程度に、ねじ山を焼き付かせないように真っすぐねじ込みます。
工具なしでプラグを径違いチーズにねじ込む
プラグを径違いチーズに工具なしでねじ込みます。
分岐の口数を増やしたいときは、このプラグを外して改造します。
工具を使って6角ニップルを径違いチーズにねじ込む
6角ニップルを径違いチーズに工具を使ってねじ込みます。
もし空気が漏れたとしても、後で締め付けられる余地を残す事や、最終的な見た目のことも考えながらねじ込んでいきます。
いざやってみると、ぎゅうぎゅうに締め付けるような事になるので調整が結構大変です。
工具を使ってプラグを径違いチーズにねじ込む
プラグを径違いチーズに工具を使ってねじ込みます。
ここは特に難しくはありません。
完成
前述していますが、完成品がこちらです。
はい、という事で工事用エアーホースの口径落としの商品は売られていないので、私は自分で作りました。
部品の組み合わせ次第で、どんな規格にも対応可能です。
以上、「【工事用エアーホースの口径落とし】メス1インチ(27.5mm)⇒メス1/4インチ」でした。