年金の脱退一時金は日本の銀行口座を解約しても受取可能

「年金の脱退一時金は日本の銀行口座を解約しても受取可能なの?」

「即使我关闭了日本的银行账户,我也能收到养老金一次性提款金吗?」

「Tôi có thể nhận được khoản thanh toán rút tiền lương hưu một lần ngay cả khi tôi đóng tài khoản ngân hàng Nhật Bản không?」

「Can I receive the pension’s lump-sum withdrawal payment even if I close my Japanese bank account?」

はい、可能です。
日本のお金を受け取ることができる口座であれば問題なく受け取ることができます。

実際に私が勤めている会社に在籍していたフィリピン国籍の人は、フィリピンに帰国した後に自分で手続きをして脱退一時金を受け取っています。
手続きの方法は下記をご参照ください。

脱退一時金請求にあたり、日本に居る間にしておく事

帰国する前に日本でしておかなければならない事があります。
それは転出届年金番号の確認です。

転出届は市役所で行います。
転出届は事前に行うことができないので、帰国前日に行いましょう。

年金番号は年金手帳や基礎年金番号通知書で確認することが可能です。
もし分からない場合は、就労先の会社が控えているかもしれないので問い合わせてください。

短期在留外国人の脱退一時金請求書に記入する

脱退一時金の請求書をダウンロードして記入してください。
請求者本人の自筆サインさえあれば、他はPC入力でも何でも差し支えありません。

⇒短期在留外国人の脱退一時金請求書

銀行口座は日本のお金を受け取ることができる口座でなければなりませんが、ゆうちょ銀行は対象外となっているそうなのでご注意ください。
受取口座は母国の銀行口座にしておきましょう。

この書類は日本に居る間に記入していても問題ありませんが、発送は帰国してから行ってください。

脱退一時金の請求をしてからどれぐらいで振り込まれるの?

約3か月です。
3か月は長いので心配になるかもしれませんが、じっくり待ってみましょう。

もし脱退一時金の請求をしてから4か月経っても振り込まれない場合は、日本年金機構に問い合わせてみましょう。
母国語で問い合わせることが可能です。

⇒いつもの言葉ことばで相談そうだんできます(通訳つうやくサービス)

脱退一時金を受け取らずに納め続けたら何年で年金をもらえるようになるの?

10年です。
10年以上納めれば年金の受給資格要件を満たします。

年金は原則として65歳から支給されますが、減額されても良いのであれば60歳からもらうことができます。
尚、60歳から年金をもらう場合は30%ぐらい減額されます。

日本人は平均寿命が世界一なので60歳とか65歳から年金をもらっても得する人が多いのでしょうが、平均寿命がそれほど長くない場合は脱退一時金をもらう方が賢い選択かもしれませんね。

脱退一時金を1回受け取ったら、次はどうなるの?

脱退一時金は受け取ったらリセットされるので、再度受取の権利が発生すればまた受け取ることが可能になります。
何年か働いて帰国して脱退一時金をもらって、その後でまた日本で何年か働いて年金を納めて帰国して脱退一時金をもらって、を繰り返し行うことができます。


はい、という事で年金の脱退一時金は日本の銀行口座を解約しても受取可能です。
母国の銀行口座で日本円を受け取れる口座があれば問題ありません。

ただ、転出届と年金番号の確認だけは忘れないようにしてください。
転出届をしていなかったり、年金番号が分からない場合はとても面倒なことになるのでご注意ください。

以上、「年金の脱退一時金は日本の銀行口座を解約しても受取可能」でした。