危険物乙1・3・5を複数受験 – 1と3は合格5は不合格【実質2日の勉強方法】

「危険物乙1と3の試験に合格した勉強方法ってどんなことをしたの?」

公論出版さんの「乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験令和6年版【科目免除者用】」に掲載されている危険物の特徴を表にまとめて、語呂合わせで表を作れるようにして無理やり覚えました。
また、消防試験研究センターさんで公開されている乙1・3・5の過去問を1回ずつ解きました。

私は現在45歳なのですが、年々勉強することが苦になってきているので今回は少しの努力で良い成果を得られるような手抜きの勉強方法にしてみました。
乙1の試験日が2024年6月15日で、乙3と5の試験日が2024年6月16日でした。

後述していますが、危険物の特徴をまとめた表は6月14日以前に完成していました。
乙1の危険物の特徴をまとめた表の語呂合わせを覚えたのは6月14日で、3時間くらい勉強しました。

乙3と5の危険物の特徴をまとめた表の語呂合わせを覚えたのは6月15日の乙1の試験が終わった後に2時間くらい、試験当日の6月16日の朝に3時間くらい勉強しました。
まるで中高生の中間期末テストの時ような一夜漬けの勉強方法でしたが、集中力は長く保てて、勉強が全く苦にならなかったのでとても良かったです。

今回は乙5が不合格でしたが、おそらく11月に開催されるであろう後期の試験でも同じような勉強方法で再挑戦しようと思っています。
さて、それでは乙種1・3・5類の具体的な勉強方法について解説していきます。

乙種1類の危険物の特徴をまとめた表

危険物取扱者乙種1類の危険物の特徴をまとめた表は下記の通りです。

カリウム ナトリウム バリウム カルシウム アンモニウム マグネシウム
塩素酸
過塩素酸
過酸化
亜塩素酸
臭素酸
硝酸
ヨウ素酸
過マンガン酸
重クロム酸
過ヨウ素酸
三酸化クロム
二酸化鉛
次亜塩素酸カルシウム○
炭酸ナトリウム○
  • ■=潮解性あり
  • 背景色グレー=エタノールに溶ける
  • 色付き●■=おおよその色
  • 過酸化なんとか(アルカリ金属等)の火災に水はNG

乙種1類の危険物の特徴をまとめた表の語呂合わせ

私は乙種1類の危険物の名前を下記のような語呂合わせで覚えました。

えかえかさ、あえしゅうしょう、ようかまじゅうくろ、かよさんに、じあたん、かなばかあま

この語呂合わせで表を作成して、あとは記号の○●■と色を記憶力で補いました。
エタノールに溶ける危険物はそれほど多くないのですぐに覚えられます。

色について、私は覚えられなかったので、なんとなくのイメージだけを持つようにしました。
潮解性についても覚えられなかったので、「ナトリウムは潮解性ありが多い」ぐらいしか覚えていませんでした。

乙種3類の危険物の特徴をまとめた表

危険物取扱者乙種3類の危険物の特徴をまとめた表は下記の通りです。

生成ガス 貯蔵 物質の状態 炎色反応 希釈 比重
カリウム 水素 灯油、流動パラフィン 銀白色 金属 0.86
ナトリウム 水素 灯油、流動パラフィン 銀白色 金属 0.97
トリエチルアルミニウム エタン 不活性ガス 無色透明 液体 0.83
ノルマルブチルリチウム ブタン 不活性ガス 黄褐色 液体 ベンゼン、ヘキサン 0.84
黄リン 十酸化四リン 水中 淡黄色 固体 ベンゼン、ヘキサン 1.8
リチウム 水素 乾燥 銀白色 金属 0.5
カルシウム 水素 乾燥 銀白色 金属 橙赤色 1.55
バリウム 水素 乾燥 銀白色 金属 黄緑色 3.6
ジエチル亜鉛 エタン 不活性ガス 無色透明 液体 ベンゼン、ヘキサン 1.2
水素化ナトリウム 水素 窒素、流動パラフィン、鉱油 灰色 結晶 1.4
水素化リチウム 水素 窒素、流動パラフィン、鉱油 灰色 結晶 0.8
リン化カルシウム リン化水素 乾燥 暗赤色 結晶 2.5
炭化カルシウム アセチレン 乾燥 無色 結晶 2.2
炭化アルミニウム メタン 乾燥 無色 結晶 2.4
トリクロロシラン 塩化水素 乾燥 無色 液体 1.34
  • 水や空気と接触して可燃性ガス発生
  • 可燃性と不燃性がある
  • リン化カルシウムと炭化カルシウムは不燃性
  • 黄リンは禁水性物質、リチウムは自然発火性物資、これら以外は両方の性質をもつ
  • 黄リンの消火のみ水OK、あとは炭酸水素塩類粉

乙種3類の危険物の特徴をまとめた表の語呂合わせ

私は乙種3類の危険物の名前を下記のような語呂合わせで覚えました。

かなとのおりかば、じすいなすいり、りんかるたんかる、たんあるとり

この語呂合わせで危険物の名前列を作成して、あとは特徴的な箇所を覚えるようにしました。
例えば生成ガスの列なら、エタン、ブタン、十酸化四リン、エタン、リン化水素、アセチレン、メタン、塩化水素を覚えれば、あとは水素、といった具合です。

比重については1より高いか低いかだけ覚えました。
臭い・融点・沸点・発火点については調べられる範囲でまとめはしましたが、何となくイメージを持っている程度でほとんど覚えていませんでした。

乙種5類の危険物の特徴をまとめた表

危険物取扱者乙種3類の危険物の特徴をまとめた表は下記の通りです。

生成ガス 貯蔵 物質の状態 臭い 水溶性
過酸化ベンゾイル 密栓、酸NG 白色 結晶 ×
メチルエチルケトンパーオキサイド 有毒、腐食性ガス 密栓NG、金属NG 無色 液体 ×
過酢酸 無色 液体 酢酸臭
硝酸メチル 密栓 無色 液体 芳香 ×
硝酸エチル 密栓 無色 液体 芳香
ニトログリセリン 火薬庫 液体 ×
ニトロセルロース 窒素酸化物、一酸化炭素、二酸化炭素 密栓、湿潤 白色 固体 ×
ピクリン酸 湿潤、金属NG 黄色 結晶 無臭
トリニトロトルエン 湿潤 淡黄色 結晶 ×
ジニトロソペンタメチレンテトラミン 窒素、アンモニア 密栓、酸NG 淡黄色 粉末
アゾビスイソブチロニトリル 窒素ガス、シアン化水素 密栓、日光NG 白色 結晶 芳香 ×
ジアゾジニトロフェノール 水中、混合液 黄色 粉末 ×
硫酸ヒドラジン 容器、金属NG 無色 結晶 無臭
ヒドロキシルアミン 酸素、窒素、アンモニア 密栓 白色 結晶
硫酸ヒドロキシルアミン 有毒ガス 密栓 無色 結晶
アジ化ナトリウム アジ化水素 密栓、金属NG 無色 結晶
硝酸グアニジン 密栓 無色 結晶
  • 物質内に酸素を含むものが多い
  • 水より重い
  • 消火は難しい
  • 消火の基本は大量注水、アジ化ナトリウムは水厳禁
  • 火気、直射日光、衝撃、摩擦を避ける
  • 風通しの良い冷暗所で保管する

乙種5類の危険物の特徴をまとめた表の語呂合わせ

私は乙種5類の危険物の名前を下記のような語呂合わせで覚えました。

べめさく、めちえち、ぐりせるぴくりん、とりじにあぞじあ、ひどらひどろひどろ、あじぐあ

この語呂合わせで危険物の名前列を作成して、あとは特徴的な箇所を覚えるようにしました。
メチルエチルケトンパーオキサイドはエチルメチルケトンパーオキサイドとも呼ばれることがあるので注意が必要です。

今回、これだけの情報を覚えただけでは不合格だったので不十分なんだと思います。
次回は何で希釈するとか、融点・沸点・発火点も覚えようと思っています。

覚えた語呂合わせを使って何度も表を作成

語呂合わせ自体はすぐに覚えられましたが、他の情報は何度も書き込んで覚えました。
5回目くらいから間違わずに表を作れるようになりました。

勉強は危険物の特徴をまとめた表を覚えるだけで十分なの?

十分ではないと思います。
危険物の特徴をまとめた表を覚えただけなら、試験問題の4割を自信をもって答えられれば良いほうだと思います。

私は全部を覚えるのは無理だと思って色々無視しましたが、余裕があれば融点・沸点の温度なども覚えておくと良いと思います。
危険物の特徴をまとめた表を覚えること以外に役立ったプラス覚えるのにそれほど苦ではなかったと思えたことは、危険物乙種4類の勉強をした時に覚えた語呂合わせの「さかじいじこさここぶえぶえ」と、下記の一覧表です。

1類 2類 3類 4類 5類 6類
性質 酸化性 可燃性 自然発火性物質及び禁水性物質 引火性 自己反応性物質 酸化性
引火性もある 引火性もある
状態 固体 固体 固体または液体 液体 固体または液体 液体
無機化合物 ほとんどが無機化合物 無機化合物
酸素を含む 酸素を含む
無色の結晶または白色粉末 酸素を含まないものもある
比重 1より大きい 一般的に1より小さい 一般的に1より大きい 一般的に1より小さい 1より大きい 1より大きい
水溶性 水に溶けるものが多い 一般的に水に溶けない 黄リン以外禁水性 水溶性と非水溶性あり 水溶性と非水溶性あり 水に溶けるものが多い
潮解性 潮解性を有するものがある
危険性 比較的低温で着火しやすい 空気や水と接触すると危険 引火すると危険
燃焼速度が速い
有毒のものがある
有毒ガスを発生するものがある
酸化剤と接触すると爆発
微粉状のものは水で爆発

はい、ということで危険物乙1と3の試験に合格した勉強方法は、乙1・3の危険物の特徴をまとめた表を作って、それを語呂合わせにして覚えただけです。
実質2日しか勉強していません、というか勉強する気力が無かったのでほぼ一夜漬けを自ら選択したという方が正しいのかもしれません。

でもこの短期集中の勉強方法は私にとってはとても良かったです。
長時間集中力が保てたので、効率的に学習できました。

今後の資格試験対策にはこの勉強方法を大いに取り入れようと思っています。
集中できない人におすすめです。

以上「危険物乙1・3・5を複数受験 – 1と3は合格5は不合格【実質2日の勉強方法】」でした。